「そろそろ会社のホームページを作りたい」「今のサイトを作り直したい」。そう思って制作会社に見積もりを頼むと、10万円台の会社もあれば、200万円を超える会社もあり、どれが妥当なのか判断がつきません。
この差が生まれるのは、同じ「ホームページ制作」という言葉でも、テンプレートに当てはめるだけの作り方から、誰に何を伝えるかを一から設計してオリジナルで作る作り方まで、中身がまったく違うからです。相場を知らないまま進めると、払いすぎたり、逆に安く作って成果が出なかったりしがちです。
この記事では、ホームページ制作の費用を種類別の目安で整理し、見積もりの内訳、費用を左右する要因と抑えるコツ、安さだけで選んだときの失敗、補助金の使い方、相談前の準備までを順番に解説します。
- ランディングページ・小規模・中規模・大規模サイトの費用の目安
- 見積もりの内訳と、費用を大きく左右する5つの要因
- 費用を抑えるコツと、安さだけで選んだときに起きやすい失敗
- ホームページ制作に使える補助金と、注意点
- 制作会社に相談する前に準備しておく項目
データで見るホームページ制作の実態
費用の話に入る前に、ほかの会社がどのくらいの費用をかけ、何を期待してホームページに取り組んでいるのかを見ておきましょう。クーミルが2026年2月に経営企画・マーケティング担当者312人を対象に行った調査では、ホームページのリニューアルにかけた費用は「100万〜300万円」が34.6%で最も多く、次いで「50万〜100万円」が18.7%でした。制作会社への相談社数は「2〜3社」が44.8%で最多です。
この調査はリニューアル(作り直し)が対象ですが、新規制作でも費用の考え方は同じで、規模と作り込みによって数十万円から数百万円まで幅が出るのが実態です。また同じ調査では、取り組むきっかけとして「問い合わせの減少」「採用応募の不足」が、後悔したこととして「SEO設計の不足」「戦略設計の不足」が上位に挙がりました。見た目を作ること自体より、「問い合わせや採用といった成果につながる中身を作れるか」が費用対効果を分けることが分かります。
種類別・ホームページ制作の費用相場
ホームページ制作の費用は、「どんな規模のサイトを、どこまで作り込んで作るか」でほぼ決まります。一般的な制作会社に依頼した場合の目安を、5つの種類に分けて整理しました。
| 種類 | 費用の目安 | 内容 | 向いているケース |
|---|---|---|---|
| ランディングページ(1枚) | 10万〜30万円 | 1ページで完結する、商品・サービスやキャンペーン専用のページ | 特定の商品や採用など、1つの目的に絞って発信したい |
| テンプレート型・小規模 | 10万〜40万円 | 既成のデザインテンプレートに、文章と写真を当てはめて作る数ページのサイト | まず最低限の会社案内を低予算で用意したい |
| オリジナル・小規模コーポレート | 40万〜100万円 | 5〜10ページ程度。構成とデザインをオリジナルで作り、スマホ対応・更新機能を含む | 問い合わせや信頼感につなげたい地方の中小企業 |
| 中規模コーポレート | 100万〜300万円 | 10〜30ページ。採用・事業紹介・事例など、目的別のページを設計して作る | 採用や受注など、はっきりした成果を狙いたい |
| 大規模・EC・特設サイト | 300万円以上 | 数十ページ以上、通販機能や予約システム、多言語対応などを含む | ホームページが事業の中核になっている |
表の金額は、地域や制作会社の規模、依頼する作業の範囲によって前後します。地方の中小企業で多いのは、「オリジナル・小規模コーポレート」か「中規模コーポレート」です。会社案内として最低限あればよいのか、それとも問い合わせや採用の成果を変えたいのかで、選ぶ範囲が変わります。
ホームページの費用は、ページ数だけで決まるわけではありません。同じ10ページでも、原稿や写真が用意できているか、オリジナルで設計するかテンプレートを使うか、更新機能を入れるかで、費用は数倍変わります。「1ページ○万円」という単価だけで比べず、作業の中身まで見て判断することが大切です。
見積もりの内訳と、費用を左右する5つの要因
ホームページ制作の見積書には、次のような項目が並びます。それぞれが何の作業なのかを知っておくと、金額の妥当性を判断しやすくなります。
| 項目 | 作業の中身 |
|---|---|
| ディレクション | 打ち合わせ、スケジュール管理、全体の取りまとめ。総額の1〜2割ほどが一般的 |
| 構成・設計 | ページ構成、各ページで誰に何を伝えるかの設計。成果を左右する最も重要な工程 |
| デザイン | トップページ・下層ページの見た目。ページ数に比例して増える |
| コーディング | デザインをWebページとして組み上げる。スマホ対応を含む |
| 原稿・写真 | 文章の作成、写真の撮影。自社で用意するか依頼するかで大きく変わる |
| CMS導入 | 自社でお知らせや実績を更新できる仕組みの導入 |
| ドメイン・サーバー | 独自ドメインの取得、サーバーの契約・設定 |
| 保守・更新 | 公開後のセキュリティ対策や更新サポート(多くは月額) |
費用を大きく左右する5つの要因
- ページ数——デザインとコーディングの作業量はページ数にほぼ比例します。盛り込みすぎず、本当に必要なページに絞ると費用を抑えられます。
- デザインの作り方——テンプレートを使うか、オリジナルで設計するか。オリジナルほど高くなりますが、他社との差別化や伝わりやすさは上がります。
- 原稿や写真を誰が用意するか——自社で用意すれば費用は抑えられます。取材・撮影から依頼すると、その分費用は増えますが、公開までの時間と品質は安定します。
- 更新の仕組み(CMS)——導入費はかかりますが、更新のたびに制作会社へ依頼する費用がなくなるため、長い目で見ると安くなるケースが多くあります。
- 機能の追加——予約、通販、会員登録、多言語対応、外部システムとの連携などを加えると、費用は一段上がります。
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費用を抑える5つのコツ
限られた予算でも、工夫しだいで費用は抑えられます。ただし、削ってよい部分と、削ると成果に響く部分があります。
- ページ数を絞る——最初から全ページをそろえようとせず、会社案内・事業内容・問い合わせなど、必要なページから始める。後から追加もできます。
- 原稿のたたき台を自社で用意する——伝えたいことを箇条書きで渡すだけでも、制作会社の作業が減り、費用と時間を抑えられます。
- 更新機能を入れて、公開後の依頼費を減らす——お知らせやブログを自社で更新できるようにすると、毎回の依頼費がかからなくなります。
- 補助金を活用する——条件に合えば、ウェブサイト関連費が補助金の対象になることがあります(次章)。
- 「設計」と「成果に直結する部分」は削らない——誰に何を伝えるかの設計や、問い合わせへの導線を省くと、安く作れても成果が出ず、結局やり直しになります。
「安さだけ」で選ぶと起きやすい失敗
「とにかく安く」とだけ考えて選ぶと、公開してから次のような後悔につながることがあります。
| 起きやすいこと | 背景 |
|---|---|
| 何をしている会社か伝わらない | 設計を省き、テンプレートに文章を流し込んだだけで、強みや特徴が整理されていない |
| スマホで見づらい | スマホ対応が十分でなく、文字が小さい・崩れる。今は閲覧の多くがスマホからです |
| 問い合わせの導線がない | 問い合わせフォームや電話番号が目立たず、見た人が次の行動を取れない |
| 自社で更新できない | 更新機能がなく、文言1つ直すのにも制作会社への依頼費がかかる |
| 公開後に放置される | 保守・サポートの取り決めがなく、不具合やセキュリティの対応が止まる |
先ほどの調査でも、リニューアル後に後悔したこととして「SEO設計の不足」「戦略設計の不足」が上位でした。安さの中身が「設計や成果につながる部分を省いたこと」によるものだと、問い合わせにつながらず、作り直しになってかえって高くつくことがあります。価格だけでなく、作業範囲と公開後の体制まで含めて比べましょう。
ホームページ制作に使える補助金
ホームページの制作費は、条件に合えば補助金の対象になることがあります。代表的なのが小規模事業者持続化補助金で、ウェブサイト関連費が補助対象に含まれます。ただし、補助の上限や対象経費、申請のルールは公募回ごとに変わり、ウェブサイト関連費だけでの単独申請ができないといった条件もあります。使う場合は、必ず最新の公募要領を確認し、申請のスケジュールに余裕をもって進めてください。補助金の仕組みと最新の注意点は「ホームページ制作に使える補助金は?」で詳しく解説しています。
失敗しないホームページ制作の進め方
ホームページ制作は、次の5つのステップで進めるとスムーズです。
目的を決める
問い合わせを増やす、採用を強化するなど、ホームページで何を実現したいかを決める
相手と内容を整理する
見てほしい相手と、伝えたい強み・載せたい情報を書き出す
見積もりを比べる
2〜3社に同じ条件で依頼し、内訳と公開後の費用まで比べる
制作と確認
原稿と写真を用意し、スマホでの見え方と問い合わせ導線を中心に確認する
公開と改善
公開後は問い合わせの変化を見て、ページや文言を少しずつ改善する
なかでも大切なのが、最初の「目的を決める」ステップです。「ホームページがないから作る」だけで始めると、打ち合わせがデザインの好みの話に終始し、公開後に「きれいにはなったが、問い合わせは増えない」という結果になりがちです。問い合わせや採用といった成果を先に決めておくと、必要なページと費用の範囲が自然に定まります。採用を強化したい場合の考え方は「採用に効くホームページとは?」も参考になります。
すでにホームページがあり、作り直しを検討している場合は、新規制作ではなくリニューアルの観点も必要です。費用の目安や注意点は「ホームページリニューアルの費用相場は?」で整理しています。
相談前に準備しておく項目
制作会社に相談する前に、次の項目を準備しておくと、打ち合わせがスムーズに進み、見積もりの精度も上がります。
ホームページ制作 準備チェック
- ホームページで実現したいこと(問い合わせ・採用・信頼感など)を一言で言える
- 見てほしい相手(お客様・求職者など)が決まっている
- 自社の強みや、他社と違う点を書き出してある
- 載せたいページ(会社案内・事業内容・実績・採用など)の見当がついている
- 使える写真・資料と、新しく必要なものが整理できている
- 参考にしたい他社のホームページが2〜3社ある
- 予算の上限と、公開したい時期が決まっている
- 独自ドメインやサーバーを持っているか、新しく用意するかが分かる
すべてそろっていなくても大丈夫です。分からない項目は、制作会社に相談するときに一緒に確認してもらいましょう。
よくある質問
ホームページ制作の費用はいくらくらいが相場ですか?
作るサイトの規模によって大きく変わります。テンプレートを使った数ページの小規模なサイトで10万〜40万円、オリジナルデザインの小規模なコーポレートサイトで40万〜100万円、10ページ以上で更新機能(CMS)も入れる中規模サイトで100万〜300万円が一つの目安です。1枚完結のランディングページは10万〜30万円程度です。地域や制作会社の規模、依頼する作業の範囲によって前後します。
なぜ同じ「ホームページ制作」でも、会社によって見積もりがこんなに違うのですか?
「ホームページ制作」という言葉が指す中身が、会社によって違うからです。テンプレートに当てはめるだけの制作と、誰に何を伝えるかから設計してオリジナルで作る制作では、作業量がまったく違います。見積もりを比べるときは、合計金額だけでなく、作るページ数、原稿や写真を誰が用意するか、スマホ対応や更新機能が含まれるか、公開後の保守費用まで、同じ条件になっているかを確認してください。
安いホームページ制作には、どんな注意点がありますか?
極端に安いプランは、テンプレートをそのまま使う、原稿や写真はすべて自社で用意する、公開後のサポートがない、といった前提になっていることがあります。それ自体が悪いわけではありませんが、「何をしている会社か伝わらない」「スマホで見づらい」まま公開され、問い合わせにつながらないケースもあります。価格だけでなく、作業範囲と公開後の体制まで含めて比べることが大切です。
ホームページ制作に使える補助金はありますか?
小規模事業者持続化補助金など、ウェブサイト関連費が対象になる補助金があります。ただし、補助の上限や対象経費、申請のルールは公募回ごとに変わり、ウェブサイト関連費だけでの単独申請ができないなどの条件もあります。使う場合は、必ず最新の公募要領を確認し、申請のスケジュールに余裕をもって進めてください。
制作費用のほかに、毎月かかる費用はありますか?
あります。独自ドメインの維持費(年間で数千円程度)、サーバーのレンタル費用(月額数百円〜数千円)、必要に応じて保守・更新のサポート費用がかかります。見積もりを取るときは、初期の制作費用だけでなく、公開後に毎月・毎年かかる費用も合わせて確認しておきましょう。
まとめ
ホームページ制作の費用は、テンプレートを使った小規模なサイトなら10万〜40万円、オリジナルで作る小規模コーポレートで40万〜100万円、更新機能も入れる中規模サイトで100万〜300万円が一つの目安です。金額の幅が大きいのは、「ホームページ制作」という言葉が指す作業の中身が、会社によって違うからです。
費用を考えるうえで大切なのは、「何のために作るのか」を先に決め、それに必要な範囲だけに予算を使うことです。安さだけで選んで設計や成果につながる部分を省くと、問い合わせにつながらず、結局やり直しになりかねません。見積もりは2〜3社から、同じ条件で、公開後の費用まで含めて比べましょう。
offtieのホームページ制作
地方の中小企業のホームページを、「問い合わせ」と「採用」につながる形で制作しています。
- 目的と予算にあわせた、必要な範囲からのご提案
- 誰に何を伝えるかの構成設計、原稿作成、写真撮影のディレクション
- スマホ対応・自社で更新できる仕組みでの制作
- ドメイン・サーバーの用意、公開後の改善サポート
「まずはトップページだけ」「今の見積もりが妥当か見てほしい」といったご相談も歓迎です。お見積りは無料です。
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