AI活用

Claudeでできること10選|仕事での活用例とそのまま使えるプロンプト

デスクに置かれたノートパソコン

「Claudeに登録してみたけれど、何に使えばいいのか分からないまま止まっている」。AIの導入を支援していると、こうした声をよく聞きます。生成AIは「何でもできる」と言われる一方で、自社のどの仕事に使えるのかが見えないと、結局使わなくなってしまいます。

この記事では、Claudeでできることを、中小企業の実際の仕事に沿って10個紹介します。それぞれに、コピーしてすぐ使えるプロンプト(指示文)の例をつけました。あわせて、Claudeにできないこと・苦手なことと、仕事で使うときの注意点も整理しています。

機能やプランの情報は、2026年10月19日にAnthropicの公式サイトとヘルプセンターで確認したものです。Claudeがどこの会社のAIか、料金プランやモデルの種類といった基本は「Claude(クロード)とは?」で解説しています。

この記事でわかること
  • Claudeでできることの全体像(一覧表)
  • 仕事で使える10の活用例と、そのまま使えるプロンプト例
  • 伝わる指示を書くためのプロンプトの基本の型
  • Claudeにできないこと・苦手なこと
  • 仕事で使うときの注意点と、最初に試す業務の選び方

Claudeでできることの全体像

はじめに、この記事で紹介する10の活用例を一覧にします。どれも、公式サイトやヘルプセンターで確認できる機能の範囲で使えるものです。

できること仕事での使い道使う機能
1. メール・お知らせ文の作成取引先へのお願い、社内通知、お詫び文チャット
2. 長い資料・PDFの要約通知文、契約書の確認ポイント、報告書ファイルの読み込み
3. 議事録・会議メモの整理決定事項と宿題の一覧化チャット
4. 表計算・Excelの作成集計表、数式入りの管理表、関数の相談ファイルの作成とコード実行
5. 資料・スライドのたたき台会議資料、提案書、説明会資料ファイルの作成
6. 画像・写真の読み取りホワイトボード、チラシ、グラフ画像の内容整理画像の読み込み
7. 求人・ホームページ・SNSの文章求人原稿、会社紹介文、投稿文の案チャット
8. 翻訳・やさしい日本語への書き換え外国人スタッフ向けの案内、海外とのメールチャット
9. 調べもの・比較表づくり制度や新サービスの下調べWeb検索
10. マニュアル・手順書づくり属人化した作業の文書化チャット・プロジェクト

※2026年10月19日時点。Claude公式サイト、料金ページ、ヘルプセンターで確認。機能の対象プランは変わることがあります。

Claudeでできること10選(活用例とプロンプト)

ここからは、10の活用例を順に紹介します。プロンプト例の【 】の部分を、自社の内容に書き換えて使ってください。

1. メール・お知らせ文の下書きを作る

もっとも効果を感じやすいのが、文章の下書きです。値上げのお願い、納期遅れのお詫び、休業日のお知らせなど、書くのに気を遣う文章ほど時間がかかります。伝えたい要点を箇条書きで渡せば、敬語の整った下書きが数十秒で返ってきます。

【取引先の担当者】向けに、【原材料の値上がりにより、来年1月納品分から単価を5%上げる】ことをお願いするメールを書いてください。これまでの取引への感謝を伝え、丁寧だけれど回りくどくない文面で、400字程度にしてください。件名も3案ください。

返ってきた文章は、必ず自分の言葉に直してから送ってください。「もう少し柔らかく」「理由をもう1文足して」と追加で頼めば、何度でも書き直してくれます。

2. 長い資料・PDFを要約し、判断すべき点を抜き出す

役所や業界団体からの通知、取引先の契約書、調査報告書など、読むべき資料は毎週のように届きます。Claudeにはファイルをそのままアップロードでき、公式ヘルプセンターによると、PDFは1000ページまで、100ページ以下なら図やグラフも含めて読み取ります。

添付のPDFは【取引先から届いた業務委託契約書の案】です。当社は【従業員15人の運送会社】です。①全体の要約を5行で、②当社にとって負担やリスクになりうる条項を、条番号つきで箇条書きに、③先方に確認したほうがよい質問を3つ、出してください。

契約書の場合、AIの指摘は「読む順番を決めるための目印」として使い、判断が必要な点は弁護士など専門家に相談してください。

3. 議事録・会議メモを整理する

会議の走り書きのメモや、音声を文字起こししたテキストを貼り付けると、決定事項・宿題・次回までの課題に分けて整理してくれます。議事録を書く担当者の負担が減り、「結局何が決まったのか」が残るようになります。

以下は【月例の営業会議】のメモです。①決まったこと、②担当者と期限つきの宿題、③持ち越しになった論点、の3つに分けて表にしてください。メモにないことは書き足さないでください。
【ここにメモを貼り付け】

「メモにないことは書き足さないで」と一言添えると、AIが推測で内容を補ってしまうのを防げます。

4. Excelの表を作る・集計する・関数を相談する

公式ヘルプセンターによると、Claudeはチャットでの指示からExcelファイルを作成でき、数式の入った表や複数シートのファイルも作れます。CSVやExcelのファイルを渡して集計を頼むこともできます(Excelファイルの読み込みには、設定で「コード実行とファイル作成」を有効にする必要があります)。

添付は【2026年4月〜9月の売上明細(CSV)】です。①得意先別・月別の売上集計表、②前年同月比の列、③売上上位10社のグラフ、を入れたExcelファイルを作ってください。集計に使った数式はセルに残してください。

関数やマクロの書き方を聞く使い方も便利です。「A列の日付が今月のものだけ、C列の金額を合計する関数を教えて」と聞けば、式と使い方の説明が返ってきます。より本格的なプログラムづくりには、Proプラン以上で使える「Claude Code」というツールもあります。

5. 会議資料・スライドのたたき台を作る

PowerPointのスライドも、指示から作成できます。PDFの報告書を渡してスライドにまとめ直す、といった使い方も公式に紹介されています。白紙からつくるより、AIが出した構成を直すほうが、はるかに早く仕上がります。

【来月の社員説明会】で使う、【新しい評価制度】の説明スライドを8枚程度で作ってください。対象は【現場の社員30人】で、専門用語は使わず、1枚に伝えることは1つにしてください。最後に「よくある質問」のスライドを入れてください。

デザインや細かい言い回しは、ダウンロードしたファイルで自社の形式に合わせて整えます。数字やグラフの元データは、必ず元の資料と照らし合わせてください。

6. 画像・写真・スクリーンショットを読み取る

Claudeは画像の内容も理解できます。公式ヘルプセンターでは、JPEG・PNG・GIF・WebPの画像に対応しているとされています。会議で書いたホワイトボードの写真、他社のチラシ、グラフの画像などを渡して、内容を文字に起こしたり整理したりできます。

添付は【打ち合わせで書いたホワイトボード】の写真です。書かれている内容を文字に起こし、項目ごとに整理してください。読み取れない部分は推測せず「判読不可」と書いてください。

なお、Word(DOCX)などPDF以外の文書ファイルに埋め込まれた画像は読み取られず、文字だけが対象になります。図を読ませたいときは、PDFにするか画像として渡しましょう。

無料

自社の仕事に合わせた
プロンプト、一緒に作りませんか

offtieでは、AIを使う業務の洗い出しから、社員がそのまま使えるプロンプトの整備、社内ルールづくりまでお手伝いしています。売り込みはしませんので、お気軽にご相談ください。

7. 求人原稿・ホームページ・SNSの文章を考える

求人票の仕事内容、会社紹介文、Instagramの投稿文など、発信のための文章づくりにも使えます。ポイントは、AIに一から考えさせるのではなく、自社にしかない材料(社員の声、現場の様子、数字)を渡すことです。材料がないと、どこの会社にも当てはまる文章になってしまいます。

当社は【〇〇県で道路の補修工事をしている社員12人の会社】です。以下の社員インタビューのメモをもとに、未経験の20代に向けた求人票の「仕事内容」欄を400字で書いてください。誇張表現は使わず、1日の流れが分かるようにしてください。
【ここにメモを貼り付け】

求人や採用ページの考え方は「応募が集まる中小企業の採用サイトの作り方」でも解説しています。

8. 翻訳・やさしい日本語への書き換え

Anthropicの公式ドキュメントでは、現行モデルはいずれも多言語に対応しているとされています。海外の取引先とのメールのほか、外国人スタッフ向けの案内を、相手の母語や「やさしい日本語」に書き換える使い方ができます。

以下の【就業規則の休暇に関する部分】を、日本語を勉強中の外国人スタッフにも分かる「やさしい日本語」に書き換えてください。漢字にはふりがなを( )でつけ、1文は短くしてください。
【ここに本文を貼り付け】

労働条件や安全に関わる文書は、意味が変わっていないかを日本語の原文と照らし合わせ、可能であればその言語が分かる人に確認してもらってください。

9. 調べもの・比較表づくり

ClaudeにはWeb検索の機能があり、新しい情報を調べたうえで回答できます。補助金や制度の概要、新しいサービスの比較など、下調べの時間を短縮できます。

【中小企業向けの勤怠管理クラウドサービス】を、Webで調べて5つ比較してください。料金、主な機能、無料トライアルの有無を表にまとめ、それぞれの情報の出典URLを必ずつけてください。

出典URLをつけさせ、実際に開いて確認することが前提です。料金や制度の条件は変わりやすいため、最終的には公式サイトで確かめてください。

10. マニュアル・手順書を作る

「あの人しかやり方を知らない」という作業は、どの会社にもあります。担当者に作業の流れを話してもらい、そのメモや文字起こしを渡せば、手順書の形に整えてくれます。プロジェクト機能を使えば、社内のルールや過去のマニュアルをまとめて渡しておき、同じ形式で作り続けることもできます。

以下は【月末の請求書発行】の作業を担当者に話してもらったメモです。新しく担当する人が一人で作業できるように、手順書にしてください。手順は番号つきで、つまずきやすい点と確認ポイントを各手順に添えてください。分からない部分は「要確認」と書いてください。
【ここにメモを貼り付け】

マニュアルづくりの進め方は「属人化を防ぐ、生成AIを使った社内マニュアルの作り方」で詳しく紹介しています。

伝わるプロンプトの基本の型

10の例に共通しているのは、次の4つを書いていることです。思ったような答えが返ってこないときは、このどれかが抜けていないかを確認してください。

要素書くこと例
誰に読む人・使う人取引先の社長、現場の社員、未経験の20代
何のために目的・使う場面値上げのお願い、社員説明会、求人票
どんな形で形式・長さ・文体400字、表で、箇条書き5つ、敬語で
何をもとに材料・前提・禁止事項添付のメモ、自社の概要、「推測で書き足さない」
会社の前提は「一度だけ」伝える

業種、地域、従業員数、よく使う言い回しなどを毎回書くのは手間です。Claudeには、すべての会話に共通する前提を設定する機能や、過去の会話を覚えておくメモリ機能があります。会社の基本情報と文体のルールを一度設定しておけば、短い指示でも自社に合った答えが返ってきやすくなります。

Claudeにできないこと・苦手なこと

便利な一方で、Claudeにも限界があります。次の点を知っておくと、「思ったより使えない」「間違いに気づかなかった」を防げます。

  • 正確さの保証はできない:もっともらしい文章で、事実と違う内容を答えることがあります。数字や固有名詞はとくに確認が必要です。
  • 最新情報は検索しないと分からない:公式ドキュメントでは、現行モデルの知識が信頼できるのは2026年6月までとされています。それ以降の出来事や価格は、Web検索を使わせて出典を確認します。
  • ファイルには上限がある:チャットへのアップロードは1ファイル500MB・20ファイルまでで、101ページ以上のPDFは文字だけの読み取りになります。
  • 判断と責任は代わりに持てない:採用の合否、契約の締結、税務や法律の判断は人が行います。税務は税理士、法律は弁護士、労務手続きは社会保険労務士の領域です。
  • 社内の事情は教えないと分からない:取引先との関係や社内の暗黙のルールは、伝えない限り反映されません。

仕事で使うときの注意点

入力してよい情報を決めておく

Anthropicの発表によると、個人向けのFree・Pro・Maxプランでは、会話をモデルの改善に使うかどうかを利用者が選択し、TeamやEnterpriseなどの法人向けプランとAPIはこの対象外です。個人向けプランを業務に使う場合は学習利用の設定を確認し、顧客の個人情報や預かった資料、公表前の数字は入力しないなど、社内で線引きをしておきましょう。

社外に出す前に、人が確認する

AIが作った文章や資料を、そのままお客様や取引先に送るのは避けます。「誰が最終確認するか」を業務ごとに決めておくと、確認漏れを防げます。

他社の文章や画像の扱いに気をつける

文化庁の「AIと著作権に関する考え方について」では、AIで生成したものが既存の著作物に似ている場合、著作権侵害になりうることが整理されています。他社のチラシやWebサイトの文章を渡して「これと同じように書いて」と頼むような使い方は避け、参考にとどめましょう。

最初に試す業務の選び方

10の活用例を一度に始める必要はありません。次の手順で、1つの業務から始めるのが確実です。

01

時間がかかっている文章仕事を挙げる

毎週・毎月くり返している、メール、報告、議事録などを書き出す

02

個人情報を含まない業務を選ぶ

最初は、間違っても社外に影響しない社内向けの仕事から

03

プロンプトを型にする

うまくいった指示を保存し、次回からは【 】を変えるだけにする

04

社内で共有する

効果があった使い方とプロンプトを、ほかの社員にも使ってもらう

経営者自身の使い方や、社内に広げるときのルールづくりは「中小企業の経営者のための生成AI活用」で、問い合わせ対応の効率化は「AIチャットボットで問い合わせ対応を効率化する方法」で解説しています。

よくある質問

Claudeは無料プランでも仕事に使えますか?

使えます。2026年10月時点の公式料金ページでは、無料プランでもチャット、Web検索、ファイルの作成とコード実行、メモリなどが利用できるとされています。メールの下書きや資料の要約といった日常の仕事なら、まず無料プランで試し、利用量の上限に当たるようになってから有料プランを検討するのがおすすめです。

ClaudeでExcelやPowerPointのファイルを作れますか?

作れます。公式ヘルプセンターによると、Claudeはチャットでの指示からExcelの表、PowerPointのスライド、Wordの文書、PDFを作成でき、作ったファイルはダウンロードして編集できます。2026年10月時点で、この機能はFree・Pro・Max・Team・Enterpriseのすべてのプランが対象です。

Claudeに読み込ませられるファイルの種類と上限は?

公式ヘルプセンターでは、PDF、Word(DOCX)、CSV、テキスト、HTML、Excel(XLSX)などの文書と、JPEG・PNG・GIF・WebPの画像に対応しています。チャットへのアップロードは1ファイル500MBまで、1つのチャットに20ファイルまでです。100ページ以下のPDFは図やグラフも読み取り、101〜1000ページのPDFは文字だけを読み取ります。

Claudeが作った文章をそのまま使っても大丈夫ですか?

そのまま社外に出すのは避けてください。AIの回答には事実と異なる内容が含まれることがあります。数字、日付、固有名詞、法律や制度に関する記述は元の資料や公式情報で確認し、文章も自社の言葉に直してから使うのが基本です。

うまい指示(プロンプト)を書くコツはありますか?

「誰に向けて」「何のために」「どんな形で」「どんな材料をもとに」の4つを書くことです。たとえば「取引先の社長向けに、値上げのお願いを、A4で1枚以内、丁寧な敬語で。理由は以下のメモのとおり」のように書くと、そのまま直して使える下書きが返ってきやすくなります。

まとめ

Claudeでできることは、メールの下書き、PDFの要約、議事録の整理、Excelやスライドの作成、画像の読み取り、求人やSNSの文章、翻訳、調べもの、マニュアルづくりと、事務所の「文章と資料の仕事」のほぼ全体にわたります。どれも、誰に・何のために・どんな形で・何をもとに、の4つを伝えるだけで、すぐに使えるたたき台が返ってきます。

一方で、正確さの保証や最終判断はできません。入力してよい情報を決め、社外に出す前に人が確認する。この2つを守ったうえで、まずは1つの業務から試してみてください。Claudeの基本や料金プランは「Claude(クロード)とは?」をご覧ください。

offtieのAI活用支援

地方の中小企業が、日々の仕事でAIを使いこなせるよう、現場に合わせて伴走します。

  • AIに任せられる業務の洗い出しと、優先順位づけ
  • 業務別のプロンプト(指示文)の作成と、社内での共有の仕組みづくり
  • 入力ルールなど、生成AIの社内ルールづくり
  • 社員向けの使い方レクチャー
  • AIを使ったマニュアル整備や、事務作業の代行

「まずは1つの業務で試してみたい」というご相談も歓迎です。お見積りは無料です。

参考資料(2026年10月19日確認)

  • Claude「Product overview」 Web
  • Claude「Pricing」 Web
  • Claude Help Center「Upload files to Claude」 Web
  • Claude Help Center「Create and edit files with Claude」 Web
  • Claude Help Center「How can I create and manage projects?」 Web
  • Claude Docs「Models overview」 Web
  • Claude Docs「Multilingual support」 Web
  • Anthropic「Updates to Consumer Terms and Privacy Policy」 Web
  • 文化審議会著作権分科会法制度小委員会「AIと著作権に関する考え方について」(2024年3月) PDF

自社に合ったClaude活用を、
一緒に整理しませんか

どの業務から使うか、どんな指示を出せばよいか、社内ルールをどう決めるか。会社の状況に合わせて一緒に考えます。

Profile

YK

金井 泰幸

offtie 代表。GMOインターネットグループでのデジタルマーケティング支援を経て独立。地域に根差した企業の「伴走役」として、ホームページやSNS・Web広告による発信、AIを使った業務効率化、人手の足りない業務の代行まで、会社の困りごとをまとめて支援している。